| ３５年来の友人「よっちゃん」が「ちゅうさん」の立体画像の中の Matterhorn
の写真をみて同じアングルからの「ピンクから金色にさらに銀色に輝きを変えて行く
Matterhorn 組み写真」を送ってくれた。その素晴らしいチャンスに恵まれた「よっちゃんご夫妻」の幸運にあやかろうとＨＰ掲載のお願いをしたところ快諾をいただき、さらにその時の感動を記した玉稿もいただいたのでご紹介いたします。皆様どうぞお楽しみ下さい。（０４年５月１７日記） |
まずは自然の織りなす、神秘の大スペクタクルをご覧下さい。
５時30分に、Matterhornの山頂に、ピンク色に灯った明かりは、時間が経過する
に連れて、下の方へと広がっていくとともに赤みが増し、１／３ほどのところに
さしかかったところで、今度は金色に輝き始めました。そして、金色の風呂敷で
Matterhornをどんどん包んでいくかのごとくにその面積を広げていき、ついには
全山を覆ってしまいました。そこには、まさに黄金の山が聳えていたのです。周
りの低い山にも日が当たり始める頃には、銀色へと変化し、30分間の自然の織り
なす大スペクタクルショーが終わりました。
ZurichからChurまで行って、そこからGlacier Express（氷河急行）に乗り換え
て、Zermattへと向かいました。Zermattのホテルは、インターネットで日本から予約しておりました。
Matterhorn Viewという部屋があることを知ってはいまし たが、値段が高いため、その部屋を指定して予約していたわけではありません。
ところが、チェックインをすませて、案内してもらった部屋は、Matterhorn Viewの部屋で、通りに面したベランダに出ると、目の前にMatterhornが聳えているのを見たときは、驚きとともに、何という幸運だろうと思わざるをえませんでした。重なるのは悪いことだけではありません。幸運も重なるのです。次の日の朝は良く晴れて、まさに一大スペクタクルショーを見ることができたのです。え
も言われない美しく荘厳な景色を見ながら、どの一つが欠けても、金色に輝く
Matterhornを見ることは決してできなかったことを思うと、そこには、何か人間の力を超えたものを感ぜざるを得ません。このようなときは、自然の前にひれ伏
して、ただただ自然の偉大さに感動すればよいのだと思います。理屈はいらない
のです。幸い日本人は、人間の力を超えた何かを感じたときには、そこに神を見ていました。決して全てを一人の神が創造したとは考えていないのです。この考
え方、感じ方が日本人の思考を柔軟にしているような気がします。金色に輝く神秘のMatterhornを見て、それ自身に神を感じる方が自然であり、その神秘の
Matterhornをも神が創造したと考えるのには、無理が生じます。できるだけ柔軟で、おおらかに考えた方が摩擦が少ないように思います。 (よっちゃん 記）
